10月31日(木)、当院にて医療従事者を対象とする「漢方処方セミナー」を開催しました。
このセミナーは、難しく考えがちな漢方薬の効果などを広く知っていただくもので、講師には漢方治療の第一人者として知られる日高徳洲会病院の井齋偉矢院長(日本東洋医学会認定専門医・指導医ほか)をお招きしました。
コロナ蔓延により長らく延期されていた講演会ではありましたが、今回は対面とオンラインのハイブリット形式での開催で院内外から40名近くが参加し、オンラインでの視聴参加も多数ありました。
講演では、実症例を示しながら、通常の治療が困難な方や確実な病名を付ける事が難しい方に対し、症状だけでなく日常習慣や精神的要因まで考慮した漢方薬の選択についてわかりやすく解説していただきました。また、様々な事情により一般薬での治療に不安が生じる患者さんに対して、不都合の無い治療を漢方薬で進めていく要点などもご説明頂き、講演終了後に寄せられた多くの質問にも丁寧に応えていただきました。
これまでは漢方薬は複数の生薬成分の合剤であることから使い方が少し難しいという印象でしたが、井齋先生の講演をお聞きしそのイメージが払拭された思いでした。
薬剤部/大川
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