庄内余目病院のブログ

認知症マフを寄贈いただきました

看護部

6月12日(木)、酒田市の地域包括支援センターにいだで活動する「おしゃべりマフの会」の皆様より、認知症の患者さんのために手作りの認知症マフ(ケアマフ)30個を当院にご寄贈いただきました。

贈呈式には、病院三役をはじめ、副看護部長や身体的拘束最小化チームの担当者が参加し、感謝の言葉をお伝えしました。 

「おしゃべりマフの会」は、月に2回の活動でマフを手作りし、市内の病院や介護施設へ寄贈を続けています。おしゃべりを楽しみながら、「誰かの役に立てるように」と心を込めて作られているそうです。

認知症マフは、認知症特有の症状から手元に不安を感じる人が触れたり手を通したりして落ち着けるように、さまざまな飾りを縫い付けた円柱型のニット小物です。認知症の方の落ち着かない手を温かく保ち、触覚や視覚を刺激します。近年では病院や介護の現場でも、身体的拘束の代替手段として注目されています。

たとえば、点滴チューブを気にして外してしまう患者さんに、マフを使用することで注意をそらし、行動が落ち着くケースがあります。患者さんの安全を守りつつ治療が継続でき、身体的拘束の最小化が期待できます。

当院は、2023年より認知症マフを導入しています。実際に活用するシーンでは、マフの飾りなどを話題に会話も弾み、患者さんとのコミュニケーションを図りながら、点滴を気にしないよう注意力をそらすことができました。今後も、患者さんの尊厳を守りながら、認知症マフを活用し、身体的拘束最小化の取り組みを行っていきたいと考えています。

身体的拘束最小化チーム/看護主任・今野


(「荘内日報」2025年6月17日号掲載)

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました