無痛MRI乳がん検診とは？
乳がん検診と聞くと、女性は少なからず不安な気分になるのではないでしょうか。乳房をみせて、つぶされて痛い思いをするマンモグラフィ検査のことを想像するから。そこで当院では、そんな思いから解放される「無痛MRI乳がん検診」（愛称：ドゥイブス・サーチ）を庄内で初めて導入しました。
この乳がん検診は、MRIを利用した痛みを伴わない検査で、人に乳房を見られることもなく、さわられることもありません。15分程の検査時間で済むから、手間も時間もかかりません。乳がんは日本人女性が最もかかりやすいがんであり、発症リスクは30代で急増、40〜70代にかけてピークが継続します。若いうちに罹りやすいがんだからこそ、よりたくさんの女性に、少ないストレスで検査を受けてほしいという思いから生まれた検査方法です。
【このような方におすすめ】
- マンモグラフィが痛くて、苦手な方
- 今まで乳がん検診を受けた事のない方
- 血縁者に乳がんの人がいる方
- 高濃度乳腺（デンスブレスト）の方
- 乳がん術後、豊胸術後の方（インプラント挿入など）
- 不妊治療でホルモン投与を控えている方 ※1
- 授乳期の方 ※2
※1 ホルモン感受性の乳がんがあると、不妊治療のホルモン投与により乳がんを育ててしまう可能性があります。不妊治療前のチェックが重要です。
※2 授乳期は一般に検査不可ですが、症状のある方は受けることができます。検出能が少し下がりますがご了承ください。
無痛MRI乳がん検診の特徴
特色① 痛みがなく、人に乳房を見られない
検査は、乳房型にくりぬかれたベッドにうつ伏せになることで行います。乳房を圧迫しないので、痛みがありません。
また、検査着を着たまま検査ができるので、人に乳房を見られる心配がありません。
特色② 放射線を使わないので、被ばくの心配がない
マンモグラフィと違い、被ばくすることがないので定期的な検査も安心して受けられます。
特色③ 高濃度乳房でも影響を受けない
50歳ぐらいまでの日本人女性に多くみられる高濃度乳房（デンスブレスト）の場合、マンモグラフィ検査では乳腺が白く映り込み、がんが見つかりにくいこともあります。一方、無痛MRI乳がん検診では、その影響を受けずにはっきりとがんを検出することができます。
特色④ 検査精度が高い
平均的な検診（マンモグラフィ）での乳がん発見率は1000人中3人ですが、無痛MRI乳がん検診では1000人中15人見つかっています。また、2021年に日本乳癌検診学会で発表されたデータ（4病院、1247例）では、無痛MRI乳がん検診の陽性的中率※3は19.8％で、これはマンモグラフィ検査（2018年全国平均）の約3.5倍にも相当する極めて高い値です。
※3 精度を測る指標の一つです。
特色⑤ 豊胸術・乳房手術後でも受けられる
マンモグラフィでは胸に挿入したインプラント※4がつぶれる心配があり、今まで乳がん検診をあきらめていた方も無痛MRI乳がん検診なら、胸を圧迫せずに検査ができるので安心です。
※4一部、検査ができないインプラントもあり。
特色⑥ 専門医による読影
検査後は、画像診断の専門家が読影します。後日、検査結果報告書（レポート）を郵送いたします。（検査日から2週以内）
ドゥイブス・サーチ“無痛MRI乳がん検診”公式サイト↓
検査実施日・検査時間など
検査実施日 月曜～金曜午後（検査時間の詳細はお問い合わせください） 検査所要時間 約15分
※当院のレディースドックの乳がん検診で、無痛MRI乳がん検診を選択（マンモグラフィ・乳腺超音波検査から切り替え）することも可能です。
