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診療科・センター

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ESD (内視鏡的粘膜下層剥離術)

ESDとは

お腹を切らずに内視鏡で早期胃がん・大腸がん・食道がんを治療

近年、検診の普及や検査方法が発達し、早期で発見される胃や食道・大腸のがんが多くなったのに伴い、内視鏡治療も劇的に進歩しています。内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)は、これらのがんに対する内視鏡治療で、ESDが登場するまでは内視鏡的粘膜切除術(EMR)が主でしたが、切除できる範囲に制限があり、大きな病変は数回に分けて切除するか外科手術を行わなければなりませんでした。一方ESDは一定の大きさ・深さのがんであれば、外科手術をしなくても病巣を取り除くことができます。
当院では早期がんに対する最新治療として、早くからESDを導入しており、胃や食道がんに対するESD治療を行っています。

ESDのメリットとデメリット

ESDのメリットは何と言っても、身体に対する負担が少ない点(低侵襲)です。内視鏡の鉗子孔からの治療ですから体表には全く傷が付かないので痛みもほとんどありません。病変部分のみの剥離なので、臓器も本来の大きさのままです。入院期間も順調ならば胃の場合で10日間程度です。
デメリットは高度な技術を要する手技ですので、まれに治療中に穿孔(せんこう)と言って臓器に穴を開けてしまう危険があります。また、治療した部位は、人工的に潰瘍を作った状態のため出血をすることもありますが、このような偶発症が起きた場合でも、迅速な対応処置を行っております。

ESD手順

ESDは、鎮静剤と静脈麻酔で眠った状態で治療します。
また、心電図モニター、血圧計、酸素飽和度を測定し、安全に治療できるよう、常に観察しています。
内視鏡を挿入し、色素や特殊光を使い病変部分の観察を行います。剥ぎ取る病変周囲に電気メスで印(マーキング)を付け、局注針で内視鏡用粘膜下注入材を注入し、病変隆起の形成及び維持させ、電気メスで周辺切開及び剥離を行います。出血が見られたらその都度止血処置をし、病変の一括切除、回収をします。剥ぎ取った部位の止血確認をし、終了です。回収した病変は病理検査へ提出します。
治療後1週間以内に出血有無の確認のための内視鏡検査を行います。

ESD治療の流れ

①マーキング
がんの周囲を診断して、周囲にマーキング。

②局注
がんの下に薬剤を注入して浮かせた状態にする。

③切開
電気メスでマーキングの外側を切開する。

④がんの剥離
電気メスでがんを少しずつ剥ぎ取っていく。

⑤切除完了
完全に剥離し、確実に切除。

⑥止血
出血があれば止血し、がんを回収して病理検査へ回す。

*オリンパス「おなかの健康ドットコム」より一部引用

※治療前の診断では「転移なし」でも、病理の結果によっては、がんが粘膜下層より深いところまで達している場合や血管やリンパ管に転移があった場合は追加治療(外科治療)が必要になります。

①治療前

②治療後

皆さんの健康と安心した生活のために、がんの早期発見・早期治療につながる定期検診を受けられることをお勧めします。経口での内視鏡が苦手な方には、経鼻内視鏡もご用意しております。その際、血液をサラサラにするお薬を服用中の方は、主治医に御相談ください。

医師紹介

佐藤 浩一郎
  • 佐藤 浩一郎
専門分野 食道、胃、十二指腸、大腸腫瘍の内視鏡診断・治療
資格・
所属学会等
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化管学会 専門医 他
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