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〒999-7782 山形県東田川郡庄内町松陽1-1-1
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診療科・センター

診療科・センター

外科

診療内容

当院の外科の特色の一つに、小さな傷口でできる腹腔鏡手術の発展があげられます。一つの孔(傷口)から手術を行うシングルポートサージェリーを庄内で初めて行い、2011年度からは胃・大腸手術、胃ろう造設術にも応用してきました。さらに今年度からはソケイヘルニアに対しての腹腔鏡手術も導入しました。今後は内視鏡と腹腔鏡のコラボレーションによる低侵襲治療に積極的に取り組みながら、近年注目を集めている「NOTES」と呼ばれる体表面に傷を一切作らない手術の導入にも力を入れていきます。

《主な腹腔鏡下手術》

  • 胃がん、胃腫瘍に対する腹腔鏡補助下胃切除術、胃全摘出術
  • 大腸がん、大腸腫瘍に対する腹腔鏡補助下大腸切除術
  • 胆石症に対する腹腔鏡下胆のう摘出術
  • ソケイヘルニアに対する腹腔鏡下ヘルニア根治術

医師紹介

張 一光
  • 外科部長
  • 張 一光
専門分野 消化器外科(特に腹腔鏡手術)
資格・
所属学会等
日本外科学会 外科専門医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
横山 義信
  • 外科部長
  • 横山 義信(ヨコヤマ ヨシノブ)
専門分野 胃・大腸内視鏡検査、胃・大腸ポリープ切除や止血などの内視鏡治療のほか、ヘルニア・虫垂炎・胆石症・胃がん・大腸がんなどの腹部手術、抗がん剤治療、緩和医療
資格・
所属学会等
日本外科学会 外科専門医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本医師会認定産業医
坂井 庸祐
  • 非常勤医師
  • 坂井 庸祐
  • 非常勤医師
  • 平﨑 重雄
  • 非常勤医師
  • 高橋 剛
  • 非常勤医師(東京医科歯科大学)
  • 中川 剛士
専門分野 乳腺外科
  • 非常勤医師(昭和大学江東豊洲病院)
  • 吉田 美和
専門分野 乳腺外科

特に力を入れている治療

シングルポートサージェリー(単孔式内視鏡手術)の導入

腹腔鏡手術は一般的には4箇所の孔(5mm~20mm)を開けて手術を行います。近年では更なる低侵襲を求め、腹腔鏡で使用する傷(孔)の数を減らす試みが行われております。その一つが「シングルポートサージェリー」です。この手術は臍部の上に25mm程度の傷をつけ、そこから手術器具・内視鏡カメラを挿入して手術を行います。傷が一つだけで術後の痛みが少ない、在院日数が短いなどの利点も多くあり、体力的に手術が困難な方や高齢者の方でもお勧めできる治療法です。日本では2008年より認可され、当院でも2009年より導入しており、炎症の少ない胆石症や胆のう摘出術、大腸手術などにも積極的に取り入れております。

▼手術創(傷口)で見る違い

腹腔鏡下ヘルニア根治術について

下腹部と臍部よりポートを3か所挿入して手術を施行します。ポートから腹腔鏡を腹腔内に挿入し、ヘルニア門を同定します。そのうえでヘルニア門をメッシュと呼ばれるシートで補強します。従来の開腹手術は、やかんに空いた穴に対して、外から穴をふさぐようなものでしたが、腹腔鏡手術は内側から穴をふさいで修復するものですので、極めて理にかなった手術法です。
1980年代に行われ始めた手術法で、日本でも徐々に増加してきており、当院でも2015年度から導入して積極的に手術施行しております。

▼手術の流れ(例:右内鼠径ヘルニア)   Right side

Right side, direct hrenia (JHS:typeⅡ-3)

≪腹腔鏡手術の利点≫

  1. ヘルニアの場所と大きさの診断が確実にできる
    腹腔内より直接ヘルニア門の確認ができるため、診断が確実です。
    また、反対の鼠径部を確認することができるため、例えば反対側に小さなヘルニアを認める場合には、同時に手術することも可能です。
  2. 別のヘルニアも同時に治療
    鼠径部には鼠径ヘルニア以外にも大腿ヘルニアといった他のヘルニアも発生することもあり、それらを含めて補強することができます。
  3. 術後の創部、痛みを最小限に
    創が小さいため、術後の痛みが少ないです。
    従来の開腹手術では5㎝程度でしたが、ポートの傷は5㎜のため、ほとんど目立ちません。
  4. 入院期間の短縮
    術後は早ければ翌日に退院できます。

NCDデータベース事業への参加について

当院では一般社団法人NCDが運営するデータベース事業へ参加しています

当院では、医療の質向上のため、一般社団法人NCD(National Clinical Database)が運営するデータベース事業へ外科関連の手術情報の登録を行っています。一般社団法人NCD(National Clinical Database)の詳細は、下記資料をご確認ください。
患者さんへ 専門医制度と連携したデータベース事業について
なお、ご不明な点がありましたら、当院 診療情報管理室までご連絡ください。

実績

2021年度 外科

外来診療日数268
外来患者総数7,461
初診算定患者数738
新患数179
紹介患者数406
新入院数(内、他科からの転入)624(47)
在院数8,042
平均在院日数12.3

2021年度 外科 治療実績

食道悪性腫瘍切除術(消化管再建を併う)1
胃悪性腫瘍切除術(内、鏡視下4)6
消化管吻合術5
結腸切除術(内、鏡視下7)19
直腸低位前方切除術(内、鏡視下3)3
直腸切除・切断術(内、鏡視下2)4
ハルトマン手術1
人工肛門造設・閉鎖術(内、鏡視下2)6
虫垂切除術(内、鏡視下8)10
直腸脱手術(内、鏡視下2)2
痔核痔瘻根治術1
肝切除術(内、鏡視下1)2
胆嚢摘出術(内、鏡視下13)15
膵部分切除術(内、鏡視下1)1
ヘルニア根治術(内、鏡視下13)18
腸管癒着症手術4
乳腺悪性腫瘍手術1
急性汎発性腹膜炎手術1
バスキュラーアクセス関連手術4
その他7

鏡視下手術(再掲)

腹腔鏡下胃切除術4
腹腔鏡下結腸切除術7
腹腔鏡下直腸低位前方切除術3
腹腔鏡下直腸切除術・切断術2
腹腔鏡下人工肛門造設・閉鎖術2
腹腔鏡下虫垂切除術8
腹腔鏡下直腸脱手術2
腹腔鏡下肝切除術1
腹腔鏡下胆嚢摘出術13
腹腔鏡下膵部分切除術1
腹腔鏡下ヘルニア根治術13

内視鏡手術

上部吻合部バルーン拡張術19
食道ステント留置術2
食道静脈瘤結紮療法1
胃粘膜切除術(EMR)1
胃粘膜下層剥離術(ESD)12
胃、十二指腸ステント留置術3
胃瘻造設術25
胃内異物除去術6
上部消化管止血術27
イレウス管挿入術13
下部大腸ポリープ切除術104
大腸粘膜切除術(EMR)93
大腸粘膜下層剥離術(ESD)9
大腸ステント留置術9
大腸バルーン拡張術12
大腸異物除去術1
イレウス管挿入術1
下部消化管止血術8
その他乳頭切開術(EST)8
経皮経肝胆管ステント挿入術2
逆行性胆管ドレナージ(ERBD)39
経鼻胆管ドレナージ(ENBD)1
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